植毛はFUE法とFUT法の2種類
植毛はFUE法とFUT法の2種類
植毛には人工毛植毛と人毛植毛の2種類があります。
この2つを比較すると、人毛植毛の方が健康面やコストにおいて優れています。そのため、人毛植毛を私はオススメします。
そこで、今回は人毛植毛の中でも主流のFUT法とFUE法の2つについて説明します。
FUEの方が手術が楽で痛みも少ない
FUT法は後頭部の頭皮を帯状に切り取り、移植する方法です。
手術時間は、4~5時間程度でそのまま帰宅できます。術後1~2日間は痛みがありますが、その後は痛みを感じなくなってきます。
FUE法は細いパンチで後頭部に穴をあけて、毛をくり抜き、移植する方法です。
手術時間は短時間で済み、痛みも少ないです。
FUE法の方が傷跡が目立たない
FUE法の方が傷跡が目立ちにくいです。
FUT法の場合は、細い線状の傷跡が残ります。髪を4cm以上伸ばしておけば、傷跡は隠れるかと思います。その後も2cm位の髪の長さを維持しておくと良いと思います。
FUE法の場合は、小さな穴なので丸刈りやスキンヘッドにしなければ分からないと思います。
FUT法の方が毛根の切断率が低い
毛根の切断率とは、移植できない可能性です。
毛には毛根があり、それが手術中に切れてしまうと移植しても生えてきません。切り抜く・くり抜いた場所にも髪は復活しません。
毛根の切断率は、FUE法の方が高いです。
FUE法は平均30%近くになっています。100本植毛したとしたら、30本は無駄になってしまうことになります。
FUT法は顕微鏡を見ながら切り分けるため、毛根の切断率が低いです。せっかく生えている毛をダメにする可能性は低くなります。
FUT法の方がたくさん植毛できる
FUT法では、1回で1600~2000グラフト(株)くらいまで採取可能です。本数にすると、3200~4000本が植毛可能です。
回数を分け、生涯では5~6回の植毛ができることが多いです。大体5000~6000グラフト(株)程度です。
FUE法では、1回で800~1000グラフト(株)くらいまでしか採取できません。本数にすると、1600~2000本が植毛可能です。
1000グラフト以上は、手術の日に坊主かスキンヘッドにして毛の根元をよく見えるようにしないと採取できません。
回数を分け、生涯では2500~3000グラフトくらいが限界です。4000グラフト(株)以上になると、後頭部の髪の毛がスカスカになってしまいます。
FUE法の方が高額
自毛植毛は全額自費負担になります。
相場としては、500グラフトでFUT法は50万円、FUE法は60万円くらいになります。
どっちがいいの?
将来的に脱毛が広がる可能性がある方は、FUT法にしておく方が無難です。
特に若い方はその可能性が高いため、将来的に多く植毛できる可能性を残しておくことをオススメします。
狭い範囲でこれ以上広がらないといった方は、痛みや傷跡が目立ちにくいFUE法でも良いかもしれません。